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理事長ご挨拶・設立趣旨

理事長ご挨拶

文化芸術は、人と人、まちと心をつなぐ力を持っています。当財団は、「市民文化生活の向上と地域の発展に寄与する」をという理念のもと、堺の歴史や風土を活かしながら、30年以上にわたり地域に根ざした文化活動を支えてきました。
社会の価値観が多様化する今、文化芸術は、暮らしに潤いをもたらすだけでなく、地域の個性や魅力を育む重要な営みです。市民の皆様が文化芸術に主体的に関わり、創造することができる環境づくりを大切にしています。
文化芸術の力を信じ、「フェニーチェ堺」や「堺 アルフォンス・ミュシャ館」といった中枢文化施設、並びに地域に根ざした文化施設の運営を通じて、舞台芸術や美術、地域文化の創造の芽を丁寧に育てながら、堺の魅力を内外に発信してまいります。
文化芸術によって地域の魅力と創造性が息づくまちを築いていくために、今後ともご支援・ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

令和7年10月
公益財団法人堺市文化振興財団
理事長 服部 一史

設立趣旨

堺市の町並み

文化芸術を通じて
堺市を世界に誇りうるまちに

堺市は、古代においては仁徳古墳に代表される古墳文化の中心地として、中世においては、環濠都市、自由・自治都市として、また、お茶の文化発祥地として栄えるなどの輝かしい歴史を有している。明治・大正期には、大浜公園から浜寺公園を中心に海浜リゾート地としてにぎわった。
しかし、昭和30年代から臨海工業地帯の造成、泉北ニュータウンの建設など産業の発展と人口の増加のなかで、こうした市民の誇るべき豊かな歴史や文化は、ともすれば忘れがちであった。

21世紀に向けた社会・経済の成熟化への移行といった社会潮流の中で、人々の価値観は、多様化・高度化し、より質の高い生活を志向する時代となってきている。このような状況の中で、より多様な主体が文化活動に参画し、本市の個性をいかした市民文化・都市文化を創造するためには、歴史的遺産を見直し、有効に活用するとともに、内外の交流を通じて自らの文化を再発見し、未来に継承すべき新たな市民文化・都市文化を創造していかなくてはならない。
そのことにより、心豊かでうるおいのある生活が生み出され、その誇る歴史と伝統の上に新たな文化を生み出す活力のある都市となり、21世紀に向かって堺市がなお一層発展するための大きな要因になると考えられる。

このように、文化的伝統を基盤とし、21世紀に向けて市民文化・都市文化を振興・活性化させていくためには、文化の担い手は市民であるとの理念のもとに、市民、学識者、産業界、自治体の英知と活力を結集し、分担・連携・協力して、多彩な文化活動を展開し、文化施設の整備とあいまって、ソフト・ハード両面での総合的な取り組みが必要となる。

こうしたことから、文化創造の推進母体として、文化振興のための多彩な事業を展開するとともに、広く文化の交流に努め、市民による市民のための文化創造と文化創造を通じて堺市を世界に誇りうるまちとして発展させることをめざして、ここに財団法人堺市文化振興財団を設立しようとするものである。

平成6年4月1日